「避妊具無しでの性行為の後に風邪の症状が出た、、もしかして、これってHIVの初期症状じゃない…」
そんな不安を抱えている人は「1日も早くエイズ検査を受けたい!」と思うはずです。
しかしエイズ検査は、通常は感染後3ヶ月以上経過しないと正確な検査ができないため、「風邪と良く似た症状」が出ても3ヶ月は検査を我慢しなければなりません。
ただ、それでも1日でも早く検査したい!
そんな方には第4世代HIV検査を上手く利用することをおすすめします。
順を追って詳しく解説します。
エイズ検査は何を検査するのか?
エイズ検査ではエイズ(後天性免疫不全症候群)の原因となるHIVウィルスに感染しているかどうかを調べます。(正確には「エイズ検査」ではなく「HIV検査」と呼びます。以下「HIV検査」で解説します。)
ただし、HIV検査ではHIVウィルスを検出するわけではありません。
HIVウィルスに感染すると、体内でHIVウィルスに対する抗体(※1)が産生されます。
(※1 抗体とは体内に異物(抗原=ウイルスや細菌など)が体内に入り込んだとき、そのたんぱく質に反応し、体から追い出すためにできる対抗物質のこと)
その抗体が血液の中にあるかどうかを調べる「HIV抗体検査」が一般的に保健所や検査キットで行われるHIV検査になります。
これを第3世代HIV検査と呼びます。
しかしこの第3世代検査は感染後3ヶ月以上経過しないと正確な判定ができません。
そこで近年では「HIV抗体検査」とともに、HIVを形成するタンパク質(抗原)を検査する「HIV抗原検査」を併用するHIV検査が採用する医療期間が増えてきています。
この検査のことを第4世代HIV検査と呼び、第4世代検査は、最短で感染の30日後でも抗原の検出が可能とされています。
ただしNAT検査は限られた医療機関しか受けられません。また費用も1万5千円~2万円と高額になります。
参考記事:NAT検査(エイズ検査)が受けられる全国の医療機関一覧
現在でも第3世代HIV検査の施設は多い
第4世代HIV検査を採用する医療機関が増えてはきているというものの、未だに多くの保健所では第3世代のHIV検査が行われています。
また、郵送HIV検査キットでも、当社の知る限り、第4世代検査を採用しているところは「ふじメディカル」と他1社の2メーカーしか存在しておらず、そのほかの検査キットメーカーは今でも第3世代検査を採用しています。
しかし、先に述べたように第3世代HIV検査は、感染後3ヶ月以上経過しなければ正確な検査ができません。
ただ、この3ヶ月という期間が「感染したかも…」と、不安な毎日を送っている方々には、とてつもなく長く感じてしまうんですよね…。
そんな方におすすめなのが第4世代HIV検査になります。
第4世代HIV検査なら感染後30日後でも一応は検査可!
第4世代HIV検査は「HIV抗体」とともに、HIVを形成するタンパク質「HIV抗原」の有無も検査します。
この「HIV抗原」は、感染後、最短で30日後でも検出可能とされているため、早ければ1ヵ月後でも検査が可能になります。
ですから、疑わしい行為の後に心配な症状(風邪に似た症状など)が現れ、
「1日も早く検査したい!」
と、不安で不安で仕方のない方にとっては第4世代HIV検査の出現は非常にありがたいと言えるでしょう。
ただし、とはいっても第4世代HIV検査でも、人によっては感染後30日ではHIV抗原が検出されないこともあるため、より信頼性の高い検査結果を得るには(第4世代HIV検査であっても)疑わしい行為から2ヵ月後以降に検査を受けるほうが望ましいです。
不安で1日も早く検査を受けたい気持ちは良く分かりますが、誤った検査結果を信じて数年後にエイズが発症してしまっては意味がありません。
もし、どうしても早く検査を受けたいというなら、疑わしい行為の30日後に、とりあえず一回第4世代HIV検査を受けて、その後、3ヶ月後にもう一度検査を受けるようにしてください。
一度検査した後なら、ある程度心も落ち着くでしょうし、二度目の検査は冷静に受けられると思いますよ。
第4世代のHIV検査キット
全国には無料でHIV検査を受けられる保健所がありますので、1人でも多くの方にそういった施設を利用していただきたいのですが、残念ながら殆どの保健所は未だに第3世代HIV検査を採用しているため、感染後3ヶ月経過しないと検査したところで正確な検査結果を得られません。
そこでおすすめしたいのが「第4世代検査の郵送HIV検査キット」です。
当社がおすすめしている「ふじメディカル」の郵送HIV検査キットは第4世代検査を採用しています。
弊社が把握している限り、2018年現在、郵送のHIV検査キットで第4世代検査を採用しているのは、ふじメディカルと他にもう1メーカーあるだけです。
もちろん価格はふじメディカルの方がリーズナブルです。
なお、繰り返しになりますが、より正確な検査結果を得るためには第4世代HIV検査と言えども、疑わしい行為の後、2~3ヶ月経過した後に検査したほうが望ましいのは間違いありません。
ですから「不安で不安で仕方ない!1日でも早く検査したい!」という方は、1ヶ月後と3ヶ月後の2回検査を受けてみてください。
もちろん一回目の検査は第4世代であることは必須です。
1回目の検査で陰性(感染していない)なら、2回目の再検査まで多少は気分が落ち着くはずですから、何もせずに3ヶ月経過するのを待つよりは随分楽になるでしょう。
ふじメディカルの郵送検査キットはリーズナブルですから、2回検査しても医療機関での匿名検査(病院の匿名HIV検査は通常8,000円ほどかかります)よりも安く済みます。
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まとめ
疑わしい性行為の後に、HIVの初期症状と似た症状が現れたら、不安で不安で仕方なくなり、1日も早く検査を受けたくなる気持ちは私もわかります。
というのも私も性行為の後に風邪と似た症状が現れて不安になったことは少なからずあるからです。
そんな時、これまでの第3世代HIV検査では、1日も早く検査をしたいと思っても、疑わしい行為の後3ヶ月も待たなければなりませんでした。
しかし、今後主流になりつつある第4世代HIV検査では、感染後30日後でも一定以上の精度で検査ができるようになりました。
ただ、とはいっても、第4世代HIV検査でも1ヶ月後の検査よりも、3ヶ月後の検査のほうが信頼性が高いのは間違いありません。
ですから、どうしても不安で不安で仕方ないなら、まずは1ヶ月後~1ヶ月半後に第4世代の郵送検査キットで検査をし、3ヶ月後に改めてもう一回検査をするようにしてください。
2度目の検査は、再度郵送検査キットでしても良いですし、各保健所で定期的に行われているいる無料検査でも構いません。
感染後3ヶ月経過していれば第3世代検査でも精度は問題ありませんよ。